台風10号の影響

台風10号の影響

私たちの活動する里山 あわいのもり でも小規模な土砂崩れはありました。

土砂崩れが起きた場所は、以前も崩れた箇所で、そこが弱いところなのでしょう。

まず、コンクリート舗装の道が崩れたことについて。

これは、昔から専門家が警告していたことで、雨が降ると水はコンクリートの表面とコンクリートの真下に潜りこんで一挙に流れます。
つまり、地中に雨水は浸み込んでいかず、勢いよく表層を流れていくので、表層がえぐれていく。
そしてコンクリートの真下が空洞化し、崩壊する。という構図です。
これは土のうを積むのも同じ。水は土のうを避ける。だから土のうの周囲に勢いが集中し、土のうの下がえぐれる。

一時的な措置としては、コンクリートも土のうを積むのもよいでしょう。

次の世代に里山を残していくには不十分です。

崩れた箇所は、弱いところで、崩れるべくして崩れたと思えます。
自然に任せれば、どんどん地形は無理のない形に変化していくのでしょうけど、
道や小屋が埋まってしまうと、人の暮らしは困ります。

予め、そういったことを想定して、道づくりなど里山の維持をしていくのが良いと考えています。
土砂崩れが起きなかった安定している場所と、脆い場所の違いを見比べる良い学びになりました。

そして、溜まった水の逃げ道、解放する場所は重要です。
昔は、被害が少なくなるように堤防を決壊させる場所を決めている地方もあったようです。

竹林ですが、大雨で川のようになっています。
ここは、低い場所なので、里山の水が集中するのは予想できました。
普段から、水が流れる小川でもいい地形です。

おそらく、昔、沢だったのが、泥で堆積して詰まっているのではないでしょうか。

そして、逃げ場のない溜まった水が弱い斜面を崩していく。

そういう構図が読めます。

時間がかかりますが、防災にも強い、しがらで組んだ土留つくりや、沢の復活など、これからも地道に里山保全活動を続けていくことをあらためて決意しました。

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