里山に負担をかけない道の作り方
藪地を切り拓き、里山を管理していくのに作業用の道や階段をつくるのは急務でした。
適当でいいから、とりあえず作業道を作ろうと考えていた私に、
「里山に負担をかけない道の作り方」があることを会員さんが教えてくれました。
「里山に負担をかけない道の作り方」とは?
素人目線で、階段作りの候補場所というと、人の作業に都合の良い最短距離であったり、切り拓く労力が少なくて済む草があまり生えていない地表が剝き出しになっている場所であったりします。
まず、草があまり生えていない場所が、なぜ、草が生えていないかというと、そこは水の通り道になっていて、雨のたびに地表を削っているからで、そんなところに階段をつくると、最初はよくても、やがて降雨で削れたり、土砂が堆積して、維持に労力がかかるようになります。そして階段の周囲から崖がくずれていく危険性だってあります。
地形を読み、水や風の通り道を遮ることなく、それらを生かした階段つくり、道つくりが大事と教わり、最初は手間とお金をかけても、長い目で持続可能活動には「里山に負担をかけない道」がベストであるとの結論に至りました。
生物多様性目線からの環境再生を行っている一般社団法人コモンフォレストジャパン理事の坂田昌子さんを今年の5月にあわのもりにお招きし、あわいのもりの里山全体を見立てを行ってもらいました。
そして、坂田昌子先生と一緒に実践と指導をされている牧篤生さんと数回打合せし、8/20に第一回目の生物多様性を考慮した階段つくりワークショップ実施しました。
最初の作業は階段を作る場所の変更から
階段つくりワークショップで最初にしたことは、私たちが当初考えていた階段の位置の変更。
牧さんが、地形を読み、階段の予定場所が、水の通り道であることを根拠を持ってみんなに説明しました。
目から鱗が落ちました。
植物の植生についても、とても勉強になり、参加者の満足度は高く、とても良いワークショップになったと自賛しています。
生物多様性を考慮した里山づくりをしていることは、私たちの里山の、そして私たちの活動の魅力になると考え、これからも継続してワークショップを行っていきます。
興味のある方は、是非ご参加ください。
次回の開催は、10/5の13時から17時を予定しています。
近くなりましら、宣伝いたします。
コメント