「ざつきりんセーバー」さんは、秦野の観光名所「震生湖」周辺の一部エリア9,000㎡の雑木林を20年以上前から管理されている大先輩の里山団体です。しっかりと活動をされている点でとても勉強になりました。
定例活動日は、毎月第一土曜の9:20~12:00
今回の参加者は、私を含め男性9名。
組織形態は、会員制度をとらず
運営に関わる方々を「世話人」と呼び、参加者は、SNSでの発信や、口コミなどで集まり、厚木や川崎などからもリピーターで集まるという、開かれた感覚の活動団体です。
私たちの「あわいのもり」も、そうですが、都会から自然の中で身体を動かすのを楽しみに里山保全活動に来る人がいらっしゃいます。
定期的に市外から人を集めることができる魅力をもっているのが「里山活動」であり、「森林観光都市」と自負できるところだと思います。
冒頭、オリエンテーリングで注意事項の説明。ビブスやヘルメットの配布。
軽いストレッチをみんなでしました。参加者一人一人に名札を用意するなど、対応が丁寧で、しっかりされています。
今回の活動は、4人の世話人1~2人リピーターが付く形で、4班にわかれ、
①倒木の恐れのある木の伐採・剪定作業
②ベンチ製作
③土壌生物調査・ナラ枯れ調査(2班)
を行いました。
私は③土壌生物調査・ナラ枯れ調査に同行しました。
毎年「ざつきりんセーバー」さんは、このような調査を行って生物多様性の変化や、ナラ枯れの状況などの記録を残しています。
ただ、里山の下草刈りをするだけでなく、継続的な環境調査をしていくという視点は素晴らしいなぁと思いました。
私たちの「あわいのもり」でも活動に取り入れていきたいと思います。
ナラ枯れの調査
ナラ、コナラ、クヌギなどは、薪や椎茸のほだ木にも使われ、かつては薪炭林として、いたるところで見られました。
昔は薪が燃料で、エネルギー源であり、身近に薪炭林があるというのは、現代に置き換えると、油田や炭鉱のようなものが、日本の至るところにあったということです。
経済学者の藻谷浩介氏が提唱する「里山資本主義」の在り方のように、あるものを生かして循環させていけば、とっても豊かに暮らせる。
「ざつきりんセーバー」さんが活動する震生湖周辺は、ナラやクヌギが多い広葉樹林で、「ナラ枯れ」の原因は、 「ナラ薗」を媒介するカシノナガキクイムシが、コナラ、ミズナラ、マテバシイなどのブナ科の樹木に集団で穿入することで発生する樹木の感染症です。それにより、枯死、そして倒木・落枝による通行人への危険、観光地における景観の悪化などがあります。
特に震生湖のような人の多い所での木の枯死による倒木は生命の危険があります。
木の伐採は、経験・技術が必要で、「ざつきりんセーバー」さんは、長年の活動を通じて技術を取得し、林の整備をされています。
本当に尊いです。
作業の後にお菓子や珈琲をいただきました。
そして情報交換、雑談が楽しいです。
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